2017-03-19

わたしはマララ Moi, MALALA - 184

2015年はパリの同時多発テロ、2016年はニースでトラックのテロ、他のヨーロッパの国でもテロやテロ未遂が複数あり、シリア難民の受け入れについてヨーロッパで大問題となり、、と暗いニュースにイスラムがまつわることが多い昨今。

欧米の人が発信するような外からの情報はよく見聞きするけれども、中東の中の人の言葉はあまり聞こえてこない気がします。渦中にいるような人が書いた本読みたいな、と思っていたところで本屋で目に入ってきたのが、2014年にノーベル平和賞を受賞したパキスタン生まれの17歳の少女マララ・ユスフザイさんの半生を書いた本、"わたしはマララ"のフランス語版、"Moi, MALALA"。


幼児向け、大人向け、といくつか種類があったのですが、私が手に取ったのは12歳以上が対象、Livre de Poche Jeunesseという中高生以上向けの本。薄くて、フランス語はシンプルでわかりやすく、読みやすい本でした。知らないパキスタンやイスラム教用語の語句解説もあるし、1947年のパキスタン建国から始まる重要な出来ことが2014年にマララさんがノーベル賞を取るまでの歴史がまとめてあったのも参考になりました。(その後の2015年のエピローグもついています)

マララさんはタリバン政権の制圧下で教育の必要性を訴え、ある日帰宅するバスの中で銃撃され、瀕死の重傷をおってイギリスに運ばれ一命をとりとめます。一人の普通の少女の平和な日常がタリバンの出現で危険な方向に進んでいく様子がよく描かれていて、暗い雰囲気になっていく状況が伝わってきます。

彼女は撃たれても恐怖に負けず、(特に女性が)教育を受ける権利を主張し続け、教育こそが世界を変える武器だと変わらずに唱え続けています。この思想を持ち続けるように育てたお父さん、お母さんもまた素晴らしい人たちなのですが、家族との力強い関係も本を通して伝わってきました。


マララさんの国連でのスピーチが良かったので、そのYoutubeの動画も見てみたのですが、私が読んだフランス語の本はスピーチ全文掲載していなかったこともあって、この部分は動画の方がずっとよかったです。堂々としたスピーチ姿、すばらしい。

最後の
One child, one teacher, one pen, one book can change the world. Education is the only solution. Education first.
(一人の生徒、一人の先生、一本のペン、一冊の本が世界を変える。教育のみが解決法だ。教育最優先。)
は名言。後世に残っていく言葉でしょう。フランス語訳は下記のようになっていました。
"Un enfant, un professeur, un crayon, un livre peuvent changer le monde. L'éducation est la seule solution. L'Éducation d'abord."

殺されるかもしれない、という恐怖を抱えながらも学びたいと強く願う子供たちが自分の知らない世界にたくさんいると思うと、心が苦しくなります。教育を自由に受けれることがどんなに幸せなことか、改めて考えさせられました。

教育活動家として、これからも彼女の活動家らは目を離せないですね。応援します!

本を読むときは最近はずっとキンドルで久々に紙の本を読んだのですが、改めて紙の本が読みやすいことに気づきました。暗闇で読めないのが残念だけど、電子書籍と紙の本とどちらも上手に使って読書を楽しまないと。








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